レーザー脱毛のこんな変化
なにしろこの先は愛犬の名前も忘れるし耳は遠くなる、鏡に映った自分の顔を直視できなくなる。
しかし、だからといって鏡を閉じてはいけない。
堂々と扉を聞いて新しい現実を迎え入れてほしい。
シワでもシミでも何でもござれ。
しかるべき年齢になれば、それが当たり前のこと。
もっとも、この本を読んで実行に移したあなたは「当たり前」の老人ではなくなるはずなのだが。
大切なお肌シワがでさることは避けられない。
こうした変化は生物的な時間軸によるもので、何をもってしてもそのスピードを鈍らせることはできない。
目の下に袋がどんなにエクササイズをしても、肌が乾燥し、できたり、まぶたがたるんだりするのも同じだ。
ただ、かつて私をハリーに紹介してくれた美人皮膚科医は、お望みなら多少は対策があるという。
シミができたら、取ればいい。
悪くないアイディアだ。
ぁ(皮膚剥離術)やレーザーるいは、私のように顔中にざらざらした赤い斑点が出たら、アブレジョン治療をすればいい。
そうすれば、皮膚がんのリスクも減るから一石二鳥だ。
術後二週間は日光を避けなそれだけの時間が取れたらぜひ試してみようと思っている。
ければならないが、言うまでもないが、保湿は大事だ。
肌が乾燥すると、ひび割れ、湿疹などもできやすくなる。
いわゆる「カラスの足跡」もできる。
顔にカラスの足跡なんて、男でもイヤだ。
さらに、肌が衰えると顔全体がくすんで見える。
皮膚の更新が追いつかず、古い表皮細胞がうまくはがれ落ちない肌は、光をきれいに反射しないからだ。
保湿で皮膚細胞の更新が進むわけではないが、光の反射はよくなる。
シワも多少はのびる。
触った感じも少しはよくなるだろう。
もちろん、外出するときは日焼け止めクリームを忘れずに。
戸外に出たら二時間おきに塗り直すこと。
これは亭主にも勧めたほうがいい。
お肌のためにできる大切なことが、もう二つある。
タバコをやめる。
(二)厳重に紫外線対策をしない限り、日光には当たらない。
タバコが肌にどんな影響を与えるか知りたかったら、晩年のW・H・オデンやリリアン・ヘルマンが出演した映画を見るといい。
そのシワといったら、という感じだ。
タバコは肌に最悪だ。
いやもう、最悪、最悪、最悪心臓にも肺にも、肝臓にも悪い。
タバコはやめよう。
二度と吸わない。
とにかく、そして悲しいことだが、太陽はタバコにつぐお肌の大敵だ。
皮膚がんは言うに及ばず、日光はシワを増やし、黄色いブツブツ(脂肪腺がつまったもの)や茶色のシミを作り、血管を破壊する。
ちなみにフアストアードの類も、たいていは肌に悪い。
美容外科治療についてはどうだろう。
わが美人皮膚科医に言わせると、みんなつまらぬことにこだわりすぎた。
唇のシワとか、たれさがったまぶたとか、そんなものが気になるのなら、美容整形もいいだろう。
それで気が済んで、運動に専念できるなら。
しかし、美容整形で若返れると思うのは間違いだ。
話はとぶが、男のほうが女より老けにくいという俗説にも根拠がない。
男だって、女性と同様に老ける。
この点は男女平等だ。
私自身についていえば、顔が年寄りくさくなったことよりも、大事なボディの皮膚にチリメン状のシワがよってきたことのほうがショックだった。
いい眺めではない。
太もも(二五0キロのウエイトを持ち上げることもできる自慢の脚だ)の皮膚をつまむと元に戻らず、妙なシワがよる。
みっともない。
わが愛しの母は八九歳まで長生きしたのだが、こう言ってからかったことがある。
「母さん、ストッキングがずり落ちてるよ」。
母は脚を見たが、ストッキングなど履いていない。
もちろん私はちがった。
それを承知で言ったのだが、母の皮膚がスニーカーの上のところでちょっとたるんでいたのだ。
母は笑い出した。
今、母が生きていたら、ソックスがずきっと私に同じ台調を返してくるだろう。
「あんた、り落ちてるよ」。
しかし、特筆しておくべきことがある。
母の脚は、あまりよい状態ではなかった。
転んで致命的な結果になったことこそないが、健康ではなかったので、晩年は歩き回るのに困難があった。
それは避けられる。
きちんと運動していれば、ふだんから脚を使って歩き回ったり走ったり自転車をこいだりしていれば、そう簡単にシワくちゃにはならない。
もうひとつ、様子が変わってくるものがある。
これもまた生物学的に避けられないことだが、髪の様子が変わってくる。
白髪になるか縮れてくるか、あるいは薄くなるか。
見事だった髪がみじめっぽい色に変わってしまうのは、スピニングでは救えない。
カラリングすることはできるがつらいことだ。
(私はしている)、髪自体が細くなってくる。
薄くなる。
地肌が透けて見えるところも出てくる。
いやなことだ。
よくわかる。
でも、そういうものなのだ。
あきらめるしかない。
あるいは目。
たまたま視力がよかったら、おめでとう。
もうしばらくすると、今ほどよく見えなくなるかもしれないが、それでも見た目はいい。
目は心の窓だ。
命と幸福さえ内にもっていれば、すばらしい目に見える。
それを心がけよう。
もうひとついいものがあるG笑顔だ。
歯がきちんと手入れされていて(ホワイトニングも試してみよう)、かつ幸せで毎日が楽しければ、あなたの笑顔はけっして消えない。
日と笑顔、心を映す窓と気分を映す鏡は、あなたが感じるとおりに若いのだ。
毎日が怠惰で無気力だと、どちらもきれいに見えない。
しかし、毎日生き生きと暮らしていれば、これからずっと明るい魅力を放ちつづけるだろう。
若さの泉覚えておきたいことがひとつ。
健康そうな女性は、とてもきれいに見える。
しかし必ずしも若くは見えない。
実際問題として若くはないのだから当然だ。
二八歳に見せたい、三八歳に見せたいと望んでも無駄だ。
化粧品メーカーや美容外科医がなんと言おうと、そんなことは無理。
お金と時間があり余っているなら試してみてもいいが、そんな余裕があったら自転車を買って走り回ったほうがいい。
それが美人への(年相応の美人への)近道だ。
私はスピニングのクラスに通っているが、恥ずかしながら告白すると、トレーニングの退屈しのぎに、ときどき仲間うちの美しい女性たちを眺めている。
二O代から六O代まで、年齢はさまざまで、みんな苦痛に顔をゆがめて汗を飛び散らせているのだが、それでも彼女たちの肢体は美しい。
筋肉質の腕、力強く動く太もも、汗びっしょりの身体。
ゆがめた顔も引き締まっている。
こういう場所ではみんな裸に近い格好をしているから、身体つきに見とれているだけで幻想の炎が燃え上がる実際、私たちの自転車ケッジング合宿のメンバーを見ればわかる。
女性メンバーは四O代、五O代、(いや、失礼)。
あるいは六O代だが、みんな、今さら自分を二五歳の娘に見せようとは思つはっとするほど魅力的だ。
ていない(たぶん内心では「一O歳くらい若く見せたい」とは思っているだろうが)。
アイダホで合宿したときに一緒だった五O代半ばの女性は、ありえないくらいたくさんの役割をこなしていた。
妻、母親、多忙なキャリアウーマン、そして自転車のロドレースの常連。
こんなに忙しくてもスリムな体型を保っていられるのはなぜか。
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